1,144円(税込)
透明な光が世界中を包み、等しく生きていることの不思議を思う。パパ、ママ、そしてパパ2。三人の親の魂をやどす娘・片岡ノニと、哀しみに沈む〈猫の女王様の家来〉キノ。引き寄せあう運命の絆が、滅びゆく大地を癒しで満たす。美しい島々を舞台に、受けつがれる生命の奇跡を謳う最新長篇小説。よしもとワールドの集大成!
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あとがきに、【直感と本能を信じ、自分を保つことをたえず続けていけないと、生きていくのが困難になるのではないか】と思いが綴られていました。
直感と本能…大人になった今こそ大切にして、大きな選択をしていく必要があるのではないかと思いました。なんだか原点に帰らせてくれる本。
自分に自信がなくなった時、自分を雑に扱いそうになった時にはこの本を読んで、自分のこと・自然をまた信じたい。
P121.
人は人に捨てられたりなんかしない。
自分が自分を捨てることしかできないよ。
P122.
自分は自分のよしとすることを、静かに、もくもくとするしかないし、自分のよしとしないことが起きたら静かに離れればいい。
P157.
この人の何かをこの世に続けさせたい
P210
みんな、実はいろんなものに愛されたり、支えられたりしてるのに、ちっぽけな自分の悩みでいっぱいになっているのな。人間てほんとに贅沢なものだよ。
続きものなんだけど、たぶん3巻までは読んでいるはず。と思って4を読んでみたが
さっぱり覚えていない。
でも、やっぱりばなな先生の言葉の表現の仕方が好きだなぁ。と感じた。
なんか癒されました。
初めて読んだのは中学生のときだった。一度読んだ小説はほとんど読み返さないタイプだし、当時はお金もなくて図書館で借りた本ばかり読んでいたけど、この本のことは「大人になって自分でお金を稼ぐようになったら買おう」とずっと思っていた。なんでそう思ったのかは覚えていないし内容もぼんやりとしか思い出せない。それでもこの本のことがすごく好きで、この本がほしいと思った気持ちだけは覚えていた。
それから10年近く経って、ふと思い出してこの本を買った。1から3まで読んで、4も読んで、4のあとがきを読んだとき、全部いっきに思い出した。なんでこの本のことが大好きになったのかも、なんでこの本がほしかったのかも。この本のことを好きになったときの気持ちは忘れたくないし、改めて読んでこの本のことを大好きになった今の気持ちも忘れたくない。見失いそうになったときの目印にしたい。地図にしたい。羅針盤にしたい。だからちゃんと、これからの人生であと何回も読み返したい。そう思える本に出会えてよかった。
【読んだ目的・理由】また読みたかったから
【入手経路】買った
【詳細評価】☆5.0
【一番好きな表現】なにを滞っていたんだろう? なんでなにかを決めなくちゃいけないと思っていたんだろう。風も波頭も気持ちも遠くの緑のざわめきも港に見える船も全部がバランスよくそれぞれに動いているその世界の中で、私は自分のことをばかみたいと思った。何も欠けたものなんかないのに、自分だけ狭い気分になって深刻ぶることさえも、ゆるされているのだと。(本文から引用)
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