374円(税込)
詩人として、小説家として、19世紀アメリカ文学の中で特異な光を放つエドガー・アラン・ポー。彼の詩は悲哀と憂愁と幻想に彩られ、ボードレールのフランス語訳によってフランス象徴主義の詩人たちに深い影響を与えたことはよく知られている。本書には、ポー自身が『詩の原理』の中で創作過程を明かしたことで著名な「大鴉」のほか「ヘレンに」「アナベル・リイ」などの代表作を収める。
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以前、映画でポーが亡くなる前の数日間を画いた作品を観た。そのときからポーの謎の残る死と、ポーの心を現しているだろう詩に興味を持っていた。
今回はポーの詩の中でも特に読んでみたかった、「大鴉」「アナベル・リイ」の含まれた本書を読んでみた。
18篇の詩と、「詩の真の目的」という短い文章の載った一冊。
全体として、暗く絶望を感じる作品が多かった。
それでも美しい言葉の響きは見事で、暗くさみしい、閉塞感のある世界ではあるけれど、またひとつと読み進んでしまう。
多くの詩の中では、特に「アナベル・リイ」が印象に残る。
ポーが亡くした妻への思いを籠めたとされているだけに、今は亡き愛しい妻への思いに溢れている。
静かでやさしく美しい詩だった。
ポーの遺した多くの推理小説と併せ、自身の死までが謎の多い作家だった。そこがまたポーの魅力がいつになっても衰えない理由のひとつなのかもしれない。
ひとは誰でも、明かされない謎には興味と魅力を感じるものだ。
人生の最期に決して真相の明かされない謎を遺していったポー。天国のポーは、してやったりと笑っているのだろうか。
大別してふたつ。
死んだ恋人への哀惜。
死と退廃。
大鴉
夢の夢
ヘレンに
海中の都市
死美人
レノア
不安の谷間
円形戯場
ヅァンテ島の歌
幽鬼の宮
勝利のうじ虫
幻の郷
ユウラリイ
ユラリウム
ヘレンに贈る
黄金郷
アナベル・リイ
鈴の歌
詩の真の目的
(内容)
詩人として、小説家として、19世紀アメリカ文学の中で特異な光を放つエドガー・アラン・ポー。彼の詩は悲哀と憂愁と幻想に彩られ、ボードレールのフランス語訳によってフランス象徴主義の詩人たちに深い影響を与えたことはよく知られている。本書には、ポー自身が『詩の原理』の中で創作過程を明かしたことで著名な「大鴉」のほか「ヘレンに」「アナベル・リイ」などの代表作を収める。
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