572円(税込)
父親らしき男とともに、なにかを探し求めて鳴子温泉を訪ね歩いていた若い女性。その死体が、一つの川の流れを日本海と太平洋に分かつ分水嶺の傍らで発見された。東京下町の名曲喫茶に勤める彼女には、六年前に殺人事件を起こし、逮捕されるという暗い過去があった。そして、喫茶店の同僚にも魔の手がーー十津川警部が分水嶺に見た運命の分かれ道とは? 迫真のトラベルミステリー。
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きっと作者も分水嶺を見に行ったのだろう。太平洋と日本海それぞれに向かって流れが分かれるせせらぎ。こけしと温泉で有名な鳴子。情緒溢れる地を舞台で悪が跳梁する。最後の種明かしがショボい。2020.2.3
○雲をつかむような捜査が一転、スキャンダルの発覚へ
遠山の経営する喫茶店で働く川島マリアが、突然失踪した。失踪したのは過去にもあったのだが、今度は山形の堺田にある分水嶺で殺されてしまった。
遠山は同じく喫茶店で働く君子と共に現地へ向かうが、精力的に動き回ろうとしていたはずの君子が突然帰ろうと言いだし、帰ってしまう。そして君子も殺される。
君子が殺された後、残されたメッセージ「中村賢治について調べること」を十津川たちが見つける。調べてみると宮城県出身の政治家だった!
川島マリアが偽名で、過去殺人事件を犯していたり、君子が過去中村と関係する立場にいたこともわかり、十津川は徐々に中村ら犯人を包囲していく。
はじめは遠山や現地の警察は、現地民の感情によりうまく捜査を進められない。しかし少しずつ切り開いていく。また、遠山の経営する喫茶店の周辺の商店街のメンバーも加勢し、中村たちを追い詰めていく。
最後、分水嶺でピンポン玉を使ったゲームが行われるが、そのトリックも秀逸というべきか原始的というべきか。(それはそれでいいのだけど。)
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