484円(税込)
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港町にひとつの美容院、「パーマネント野ばら」。ここは女のザンゲ室。まいにち村の女たちが、恋にまつわる小さな嘘や記憶を告白していく。昨日男に裏切られ泣いたとしても、明日また男を愛しくおもう女の不思議。ずっと好きより、いま大好きの瞬間を逃したくない女の謎。俗っぽくてだめだめな恋にもひそむ、可愛くて神聖なきらきらをすくいあげた、叙情的作品の最高傑作。
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田舎の美容院に近所のおばちゃん達が集まって、噂話したり懺悔したり、そういうのあるあるなのよね…と知ったかぶりして読み始めたら、とんでもない!ぶっ飛びすぎてて何度も腰抜かしました。村のおばちゃん達の人生がヘビーなのに底抜けにおおらかで、その反面主人公のなおこの内面語りがとてもセンチメンタルで叙情的なのが凄いギャップで、振り幅大きくて心揺さぶられました。一見派手でお下品な下ネタかますおばちゃんの心にも、少女の時の夢や憧れがちゃんと残っているんだなぁ、と妙にしみじみ…。最後、切ない…。
恋愛というより女の友情物語かも。
感想
今日の恋が終わっても明日の生活が始まる。悲しんでいる時間も人生の大切な一瞬。だったら涙を流さずに笑っていたい。カラッと晴れた空が好き。
主人公なおこの親友、みっちゃんに惹かれます。貧困、差別、悪い男運、家族離散、夫の浮気から離婚…みっちゃんは生きる、号泣してそれから笑う。「流した涙のかずだけ、人間は大きくなれるんだよ」に対して、「その言葉がホンマやったらこの港の女は全員 300メートル以上の巨人になってますがなーー」他人の悲しみもよーく知っている彼女の名言ですね。かっこいいです。
あと、まぐろ屋さんのひろこちゃんのエピソードは、いつも忘れずにいようと思います。
ゆきママの娘さんのみこちゃんが「ひろげてる」おこのみ屋、なんか美味しそうです。
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