1,232円(税込)
お話の中には、いつも、ぼくのいる場所がある──いつも考えている幼い少年と、なにかを書く仕事をしているパパ。「お子さま携帯」が時々「けいほう」を鳴らす日々。ぼくは何でもパパに聞き、パパは一緒に考える。物語をめぐり、あらゆる場所を訪れ、新しい物語の誕生に立ち会う。「虚無」と戦うものたちの物語。
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不思議な感覚でありながらもすごく読み心地が良く、あっという間に読んだ。文学としてとても挑戦的な感じがする。頭に浮かぶ景色はとても切なく繊細なものだが、ずっと霧がかかっているような、そんな感覚がした。
読んでるとこ。
高橋源一郎さんって、NHKの読書番組とかで見てたけど、こんな本かくのかー。
「峠の我が家」、、作り出された想像のお友達(イマジナリー・フレンド)のその後。うんうん、じーん。
後半は、難しいなぁ
大好きな『くまのプーさん』の関連本?と下調べもなしに読んだ。
短編集の構成で、表題の話はプーさん関連で間違いはないのだけれど…
『さよならクリストファー・ロビン』
最後、ポロポロ泣いちゃった。
「みんな、誰かが書いたお話の中に住んでいて、ほんとうは存在しない」という”うわさ”に物語の住人達は翻弄され、しまいには”虚無”が彼らの世界をも飲み込んでいく。
『はてしない物語』にも同一の危機が迫っていたが、あの時は何とか免れた。自分がラストで泣いたということは…。
著者よ、物語の創作者でありながらこれは酷い仕打ちですぞ!(泣)
『峠の我が家』
またもや目頭がジーン…(泣)
イマジナリーフレンド(空想の遊び友達)達を保護する”家”(通称「ハウス」)の話。彼ら「お友だち」は自分達を生み出した「ご主人さま」に忘れ去られてしまうと、「ハウス」を訪れる仕組みになっている。そして、どの「お友だち」も子供のように無垢でどこまでもはかない…よくこんな設定を思いつけたもんだ。
彼らを思い出すことが出来たら、「ハウス」から心に戻ってきてくれるのかな。
『星降る夜に』
前半は現実味が、後半にかけてはファンタジー色が強くなる。しがない小説家の男が、ある時「本を読む仕事」を紹介される。
思えば、そこから男にとっての本当の人生が始まった気がする。読むことで、聞き手の人生が開けることは以前読んだ『本を読むひと』で実感したが、今回も果たしてそれに当てはまるのか、次に移る前に考え込んでしまった。
『お伽草子』
『アトム』
何故かこの2作品の間に下記の『ダウンタウン…』が収められていた。
恐らく両作品とも話が繋がっている。しかしどちらのメッセージも認識できた自信がないから、ここでは自身が感じた事だけを書き、その後で他の方のレビューや考察を覗いていこうと思う…汗
ディストピア系になるのかな。『お伽草子』から『アトム』へと、時系列で話が続いているのは確かだろう。
「考える」という行為を不安がる子供、成長どころか退化する人間たち、気づいた時には別の人間になっている現象。どれも異常事態なのに殆どの人は平気でいる様子。
本来は読者としてメッセージ性を汲み取らなきゃ…だろうけど、考えるほど気がおかしくなりそうだったので、そのまま流してしまった。ここらでは、あまり楽しめなかったのが残念。
『ダウンタウンへ繰り出そう』
「死んだひと」が現世に生きる人達の前に現れ、共生していた時期があった…という話。「お盆のこと?」と勘違いしかけたが、「死んだひと」の中には議員になった者までいたと言うから、まず只事ではない笑
天国・地獄・輪廻転生とは違う死後の世界は、現世の延長線だったりして。
トータルで見ても、超フィクション。
泣いたり首を傾げたり…、アップダウン差に御用心!
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