649円(税込)
小森谷芭子29歳、江口綾香41歳。ふたりにはそれぞれ暗い過去があった。絶対に人に知られてはならない過去。ふたりは下町の谷中で新しい人生を歩み始めた。息詰まる緊張の日々の中、仕事を覚え、人情に触れ、少しずつ喜びや笑いが出はじめた頃──。綾香が魚屋さんに恋してしまった! 心理描写・人物造形の達人が女の友情に斬り込んだ大注目の新シリーズ。ズッコケ新米巡査のアイツも登場。
ドラマを見て読んでみました。
実は、主人公に対する量刑が重すぎるような気がして、どういう設定なのかが知りたかったというのが本当の所です。
身勝手な家族も映像そのままですが、量刑にも納得しました。でも、続きを読みたいと思うほどは引きつけられませんでした。
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心にも経歴にも傷を負った女性二人が前向きに生きていく道を探していく一冊です。
主人公はとある罪で実刑7年、刑務所から出たら浦島太郎のような心地になっている女性。家族からも見放され、近所との付き合いに神経をすり減らし、何かにおびえながら過ごす日々の中で救いになっているのは刑務所で服役していた時に知り合った友人の女性との時間。上手くいったり、いかなかったりしながら、それでも前を向いていくために彼女たちは手を伸ばす。
刑期が明けて出てきた、前科のついてしまった女性たちの友情を感じる一冊です。
生きていくことは大変なことだ、と最近ことさらに感じますが、脛に傷を持つ人たちであればなおさらなのだろうなと思います。トラウマのようになっていることもあるでしょうし、どうしてあのとき、と後悔してしまうこともあるのでしょう。刑務所に入れられた人たちが全員が全員そのような感覚になるわけではないでしょうが、少なくとも主人公の彼女は苦しそうで。友人の彼女も、たくさんのことを飲み込んで明るくふるまっている。健気でいじらしく感じました。
一度は捕まるほどの罪を犯したのだとしても、それでも、誰でも、自分が決めた時には前を向いて、明るい方へ向かって進んだっていいはずだ、と思います。
少しだけ勇気をもらえるような一冊でもありました。
解決しない謎が残る部分もありますが、実際の日常の中では解決されない謎なんてたくさんあります。それならそれで、いいのかもしれない。解決しても、しなくても、それでも日々は続いていくのだと感じさせてくれるお話でした。
2024.12.10
前科があり、下町でひっそりと暮らす2人の話。
人は間違いを犯すこともあるし、2人のようにきちんと更生していればもっと社会は優しくあってもいいのにと思った。
これからも平和な日常の中で幸せになって欲しい。
タイトルに惹かれて読んでみた。
一度罪を犯した人は刑務所でしっかりと罪を償っても簡単には世間に受け入れてもらえない。
前科があることを隠してひっそりと生きる芭子。
危なげで読んでいてハラハラした。
同じ過ちを犯してしまわないかびくびくしながら生きている。
『いつか陽のあたる場所で』何も気にせず思いっきり自分らしく前を向いて生きられたら。
この先どうなっていくのかな。
『すれ違う背中を』と『いちばん長い夜に』。
続編もあるようなので読んでみよう。
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