737円(税込)
1986年、入省二年目の私はイギリスにいた。語学研修に追われる単調な日々の小さな楽しみは、ステイ先で出会った12歳のグレンとの語らいだった。ロンドン書店巡り、フィッシュ&チップス初体験。小さな冒険を重ね、恋の痛みや将来への不安を語りあった私たちは、ある協定を結んだ……。聡明な少年を苛む英国階級社会の孤独と、若き外交官の職業倫理獲得までの過程を描く告解の記。
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イギリスでの生活やロシアのテーブルーマナーが具体的に描写されており面白かった。特に、ホームステイでの生活において、少年と心を通わせる様子や英国の階級社会の現実。自分の子供がもう少し大きくなった頃に留学生を受け入れることができたらいい刺激になるろうと感じた。紀行文としても面白かった
感想
エリートの素質。シェークスピアを読んでも、理性的な科学的議論ができてもそれでは不十分なのか。階級社会は我々の生活や思考を侵食し続けるのか。
著者のイギリス留学時代の物語。著者の知識量がすごいのは他の著書などを読めばわかるが、その彼と同じように議論している10代の少年には驚かされる。多少はフィクションなのだろうか?あるいはこれが、英国の労働者階級中の優秀な層の標準?
日本で何となく成長した私にとって、10代の子が階級にまつわることで悩んだりする英国の社会が、とても遠いものに感じられた。そして、最終的に少年は大学に進学せず階級の移動も起こらなかったのだが、この思考レベルでも学生にならないとなると、英国の大学生は本当にエリート層なんだろうな、と思った。日本の大学が適当すぎるのか。
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