長年つとめた会社を解雇された男の沈鬱な心情は、ゆったりと童話じみて大空を浮游する黄いろい飛行船に幼時の夢の幻影をうつし出したーー中年の男の心の中に生きる《少年》への愛惜と訣別を描く表題作。ほかに『霧の中の乾いた髪』『こども』など、幼い遊びや反抗期と問題児、初恋と性の目覚めなどを弾力のある観察でとらえ、少年期の微妙な心を鮮やかに描く中短編全5編を収録。
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ユーモア小説ではない、シリアスな方の北さんの短篇集。
特に印象に残ったのは「こども」
愛さなければという思いと、そうできない葛藤。増してゆく不気味さ。
いったいこの子は何者なのだという疑念。
作者の医師の一面がちらり垣間見えた作品でもありました。
表題作の「黄いろい船」は、失業中、ぐだぐだとすごしながらも飛行船に思いをはせる話で、他の4編と全く違った味わい。
肩の力の抜けた感があって、どこかほっとしました。
企画コーナー「追悼- Steve Jobs・北杜夫」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2011/11/1-12/22まで】
湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1235945
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