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憲法学の病(新潮新書) (新潮新書) [電子書籍版]
篠田英朗

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商品情報

  • 著者:   篠田英朗
  • レーベル:   新潮新書
  • 発売日:   2019年07月26日
  • 出版社:   新潮社
  • 商品番号:   4340008042271
  • 言語:   日本語
  • 対応端末:   電子書籍リーダー, Android, iPhone, iPad, デスクトップアプリ

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商品説明

内容紹介

日本は憲法で戦争を放棄した世界唯一の国だーー。日本人の多くは漠然とそう信じているが、これは戦後の憲法学者たちが日本国憲法を捻じ曲げて解釈した「虚構」に過ぎない。憲法が制定された文脈と、国際法の常識に照らし合わせた時、本当は「国際主義的」な日本国憲法の真の姿が明らかとなる。東大法学部を頂点とする「ガラパゴス憲法学」の病理を、平和構築を専門とする国際政治学者が徹底解剖する。


商品レビュー(14件)

総合評価
 3.92

楽天Koboのレビュー(1件)

  • 国政政治学者による憲法解釈論!
    現代のケインズ
    評価 5.00 5.00
    投稿日:2020年08月15日

    この本は、国際政治学者による日本国憲法の解釈論について論じた本である。
    基本的に、国際政治学者は、外交安全保障を重視し、リアリスト(現実主義者)の側面を持っているので、日本国憲法の9条で、自衛権を認めない2項などは、現実と乖離しているので、おかしいと主張している本になっていますね。
    本来なら、日本国憲法の9条は、現在の戦力の不保持から、「1項、平和主義、2項、自衛隊を認めて、自衛権を認める。3項、国連の平和維持活動(PKO)を認める国際協力を推進する事。」が憲法が改正されて、現実に合うものになる。
    しかし、第二次大戦の影響から、憲法学者は、9条の堅守にこだわって、日本の外交安全保障について、全く、無視した議論を行っており、筆者は、世界から、遅れたガラパゴス化していると主張している。
    特に、「北朝鮮、中国、ロシア」と、核ミサイルを持っている国に囲まれ、アメリカの国力が弱体化している状態で、アメリカから、集団的自衛権の限定的なものを求められた「安保法制」は、必要だったにも関わらず、憲法学者は、9割が反対だった。
    このように、日本の現実の安全保障環境が厳しいにも関わらず、憲法は、衆議院と参議院の三分の二の賛成と、国民投票をしないと、改正ができない硬性憲法なので、戦後、一度も、改正できていない。
    したがって、政府は、憲法の解釈の変更や裁判所は、事情判決(実質的に、判定をしない)で、しのいでいたが、そろそろ、限界がきたようである。
    筆者は、この本では、9条の憲法学者の解釈がおかしく、現実が見えていないと説いていて、安全保障についての判例について、解説していますね。
    しかし、個人的な感想を言えば、もう、憲法の9条は、「1項、平和主義、2項、自衛権の保持、3項、国際協力の推進」で、改正をする時代に入ってきていると思いますね。普通に憲法の9条を読めば、自衛権がないと書いてあるし、自衛隊は、持てないはずです。
    したがって、筆者が、国内の憲法学者の解釈論がおかしいと言うのも、一つの意見ですが、現実的に、もう、9条を改正する時代に入ってきたと外交安全保障論から、真正面から、議論する方が正しいと思いますね。特に、日本は、明治憲法で、統帥権問題を改革できずに、戦争をした事を忘れてはいけないと思いますね。日本人は、自分で、憲法を改正した事がない国民ですから、外圧がないと無理ですね。

    0人が参考になったと回答

ブクログのレビュー(13件)

  • 投稿日:2023年01月03日

    大半の憲法学者がガラパゴスな考え方を強要している現状を踏まえた上で、筆者は国際法の視点からそういった憲法学者を一人ずつ狂ったように批判する本。

    この点、従来の憲法学者が自身の思想・信条ありきの学説を作り、それを通説としているのではないかと思うところに、メスを入れて批判するのはとても納得ができる。
    日本国憲法の制定過程を追っていくと、憲法は、日米が共同で執筆した、20世紀の国際法規をただ真似しただけのコピペの最高法規にすぎない。そのため、憲法の条文解釈は国際法の条文を解釈するに近いことを行えばいいと筆者は考える。
    その一方で、反米思想の影響を受ける大半の憲法学者は、19世紀のドイツ国法学に回帰した思想の下で、国際法学とは真っ向から対立する“独自の憲法学”を形成させた。その証拠に、憲法学者は、「八月革命説」を提起し、現行憲法をアメリカの押し付け憲法とは考えずに日本国民が敗戦によって天皇から主権を奪い取った(革命)ことによって作られた民定憲法と考える。この箇所を筆者は猛烈に批判している。

    しかし、穿った見方をしてしまうと、これだけ筋が通ってる(ように思える?)と少し怪しさも感じられる。
    例えば、「自衛権」の解釈について、憲法学と国際法学の見解をそれぞれ提示しているが、果たして国際法学の見方が筆者の提示する考えが通説なのか?他の有力説もあるのではないか?などが疑問に思えた。筆者の憲法学者憎しの考えは十分理解できるけれど、もう少しフェアな見方で検討すべきところがあるのではないかと感じた。

    また、全ての憲法学者が狂人なわけではないことはいえるので、この点は忘れてはいけないことだと思う。きちんと中立な立場から論じられる学者はいる(京大系)が、圧倒的多数派(東大系)の批判に晒されてしまうことから声を上げないだけだと思う。
    しかし、それにしても、憲法学者の中に蔓延る歪な風潮(異なる意見を認めない風潮)は治すべきだと思う。某教授の「たいていの憲法学者が憲法違反と言ってますし、国民の間でもそのことが理解され、『憲法違反だと思う』というような回答が世論調査で多数を占める状況になっています。したがって、法案が憲法違反であるという点は決着がつきました」という発言は恐ろしい。

  • 評価4.004.00
    投稿日:2021年08月19日

    現行憲法はアメリカが起草した。日本国民が憲法制定権力者ではない。アメリカによって作られた現行憲法は無効である。この都合の悪い事実を覆い隠すための奇妙な説が「八月革命」説。ポツダムを受諾した8月に、天皇が神意に基づいて日本を統治する神権主義から、(国民が自らの意志で?)国民主権への転換・革命が起こったと考える。p.129『ほんとうの憲法』

    ****************

    国際的にみて、かなり異様な第9条がなければ、こうした憲法論議もなかった、というか不要だったわけで、そういう意味で極めてローカルな話題であり、いくら議論に熱が入っても、どこか空しさが漂う。普遍性を持った未来志向の議論に感じられない。多くの国において解決済、というか問題にもならない論点。解釈をめぐる憲法の訓詁学。不毛の時間。

  • 評価4.004.00
    投稿日:2021年05月29日

    この本は憲法解釈を題材に、通説的かつ固定的な解釈に対して幅広い視点で素直に解釈することの大切さを教えてくれる。

    焦点は主に日本国憲法の前文と9条の解釈である。
    現在の日本国憲法に対する解釈は19世紀ドイツ国法学に基づいたものであり、さらには憲法学者内で独自に決めた通説が反映されている。
    一方、著者は国際政治学者として国際法や国際社会の歴史を前提に解説する。
    現在の憲法解釈がいかに狭い分野で解釈されているのか理解できる。

    憲法前文を素直に読めば、いわゆる三大原理(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)は自明ではない。
    ⇒たしかに、小学生か中学生の時に憲法前文は暗唱させられ三大原理が大事だと習ったが、前文と三大原理の関係に違和感を覚えた。この本を読んでその違和感がすっきりした。

    憲法9条は国際法と憲法制定時の歴史背景に基づいて素直に読めば、国連憲章を念頭に、国際社会における戦争や戦力についての当たり前の考え方を言っているだけである。日本国憲法制定以前から、国際社会はいわゆる戦争を禁じていた。そして、自衛権(個別、集団関係なく)は当然認めている。日本国憲法では、あらためてそのことを明確にしただけとも言える。
    ⇒イデオロギーを背景に偏った解釈があることは認識していたが、異なる学問分野から根拠を持って違う解釈が加えられたことは爽快に感じた。

    全体感想
    固定的な観念に対して幅広い視点で素直に解釈することは重要だと感じた。
    学術的な専門家の意見や解釈は重要だが、それにとらわれるだけなのは危険だと感じた。
    分野や対象にもよるが、なにものも学問のための学問に(あるいは特定のイデオロギーのためのものに)なってはいけない。ある程度応用的分野の学問ならば、国や社会にどういったメリットデメリットを及ぼすのかも想像して研究を進める必要がある。
    特に、この本のテーマは憲法学である。日本という国をデザインする唯一の法的な根拠を、一部の学者の解釈にとらわれるだけでは心もとないと感じた。

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