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戦後十二年目にシベリア帰還者から遺族に届いた六通の遺書。その背後に驚くべき事実が隠されていた! 大宅賞と講談社ノンフィクション賞のダブル受賞に輝いた感動の書。(吉岡忍)
敗戦から12年目に遺族が手にした6通の遺書。ソ連軍に捕われ、極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留中に死んだ男のその遺書は、彼を欽慕する仲間達の驚くべき方法により厳しいソ連監視網をかい潜ったものだった。悪名高き強制収容所に屈しなかった男達のしたたかな知性と人間性を発掘して大宅賞受賞の感動の傑作。
1章 ウラルの日本人俘虜/2章 赤い寒波(マロース)/3章 アムール句会/4章 祖国からの便り/5章 シベリアの「海鳴り」
2022年11月19日読了
ノンフィクション。結構面白かった。
「収容所」は「ラーゲリ」と読む。
最初ノンフィクション風の小説だと思っていて、登場人物の名前の付け方が下手だなあとか思っていたら、全部本名だった。読んでいてちょっと時間の前後がよく分からないようなところがあったような気がしたが、多分前から古い順番に書いているだけだと思う。
1人が参考になったと回答
敗戦後のシベリアに抑留された日本人捕虜は六十万人。
収容所の数は一千二百か所。酷寒と飢えと重労働のせいで
亡くなったのは七万人を超える。
十二年・・・戦争を知らない私には到底想像も出来ない
長い長い地獄の日々。
そんな希望の光も見えないラーゲリ(収容所)にいながら、
いつも「もうすぐダモイ(帰還)が実現しますよ」と言って
皆を励ましていた山本幡男さんを中心に抑留中の人々のこと
が書かれています。
ソ連に関する本を読んだことがある人なら、度々行われる
ラーゲリでの拷問内容などを知っていると思います。
本書では重労働や拷問についての表現はかなり抑えられて
いるように感じました。それでもあまりの理不尽さに読み
ながら気分が悪くなってきます。
とてもショックだったのが、ソ連による洗脳。
民主運動を率先してやっている若い活動家たちによる
同胞に対する吊し上げ(リンチ)や密告など。
同胞すら信じることが出来ないなんて悲し過ぎます。
日本に帰ってからもスパイ活動をするように言われた人は
かなりいたようです。
こんな絶望的な内容ではあるけれども、そんな中でもお互いに
助けあったり、囲碁・麻雀・将棋などを密かに作って遊んだり、
句会を開いたり、演劇や草野球などの活動もしていたと知った
時は少しだけ心が和みました。
最近は領土問題で騒がしくなっていますが、ネット上で
「もう、戦争しようぜ!」という言葉を軽々しく発言している
のを見る度に頭が痛くなります。
それで例え勝ったとしても沢山の犠牲者が出るのは目に見えて
いるし、負けたら「残念だったね~しょうがないから領土あげ
るよ」という簡単なものでもない。捕虜になっても今時シベリア
抑留みたいな非人道的なことあるわけないじゃん!なんて考えて
いるとしたら甘い、平和ボケしていると言わざるを得ないと思う。
二度と、決して戦争なんてしてはいけない、そう思います。
1人が参考になったと回答
戦争を知らない私のような世代が評価する資格なし。
シベリア抑留について書かれた書籍を複数読んだが、複雑。
1人が参考になったと回答
日本人捕虜が極寒の地、シベリアでどんな生活を強いられてきたのかがよくわかりました。やはり戦争は人を人として見なくなってしまうものなのですね。地獄のような日々の中で生きる希望を多くの人に与えた山本さん。このような日本人が当時は何人かいたんだろうな。戦争を体験しているご老人はやはり強い!!
生きるために食べる、けど、食べる気力も無くなった時、さいごに生きる力を湧き上がらせるもの…そうですね、そうですよね!!と、胸が熱くなりました。
おすすめ。
#戦争 #感動 #衝撃的 #苛酷
書評 https://naniwoyomu.com/31709/
※1時間ごとに更新
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