1,980円(税込)
唯一無二の世界文学と高く評価される『苦海浄土』をはじめ、詩歌、物語、歴史小説、随筆、新作能とおびただしい作品を書き続けた作家、石牟礼道子。地方の文芸誌編集者として出会い、道子の執筆を支えながら水俣闘争に身を投じた渡辺京二。その半世紀に亘る共闘と愛を、秘められた日記や書簡、発言から跡づける。
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著者は石牟礼さんと渡辺さんを近くで見ていた人だけれど、その関係性は当事者同士ししか知り得ないものだと思う。その関係性は特殊だからこそ、他人には定義できない。著者もそのことを感じながらも本書を書いたのではないか。
お目にかかった石牟礼さんと渡辺さんを思い出しながら読む。若いころの写真が、とても、とても眩しい。ほんとに、怖かったあの時代の水俣のことを思い出しながら。
最晩年の石牟礼さんを身近で見続けてきた著者にはその記録をしっかり残しておいて欲しいと思うが、石牟礼さんと渡辺京ニさんの関係を書くにはまだ早すぎたのではないか。そして、わずか二百数ページで書ける内容ではなかったと思う。最初から「魂の邂逅」ありきで簡単にまとめられてしまったのが残念。とはいえ、石牟礼さんの葬儀の際、渡辺さんが「わが嫁の追悼文を書いたらヘンでしょう」「夫ですから」と発言されていたとは初めて知ったので驚いた。
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