さまざまな品種が混在するぶどう畑を見て、漢字とかなが入り混じる日本語を思い起こし、世界中で翻訳される村上春樹やカズオ・イシグロの文体に、グローバル化時代のワインの味を思う。古今東西の文学がワインの味わいに光をあて、ワインの秘密が文学の謎を解き明かす。人気翻訳家による、ユニークでスリリングなエッセイ集。
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文学界に連載しているエッセーをまとめたもの。文学とワインを融合させた話が多いが、どちらもかなりマニアックな領域まで突き進んでいるため、なかなか付いていける人はいないのでは、とちょっと心配になってしまった。個人的にはかなり楽しめるものだった。
翻訳家として知られる鴻巣さんの、薀蓄深き「ワインと書」にまつわるエッセイ。翻訳作業のかたわら膨大な読書量を誇る書評家としての一面も見せながら、それに加えて生涯をかけてワイン道を追求しようと言うその姿勢。大変な情熱がほとばしり出る内容。
今回のエッセイは、最初から最後まで、文学とワインとのマリアージュを意識した構成。ただ、ワインにしても文学論にしてもこちらの知識がついていけない一面があって難解。
ワイン通で文学通という真のヨーロッパ的知識人向けの一冊。
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