あのトイレの張り紙って失礼じゃないのか? 「東京03」は「ゼロサン」? 「レイサン」? なぜ池上彰さんの説明はあんなにわかりやすいのか? なぜ女性は面接に強いのか? 目にする言葉、耳にするしゃべりの何もかもがひっかかる、ああひっかかる……「しゃべりのプロ」が、生来の粘着質をフル稼働。あちこち聞き回り、とことん考えた。偏執の彼方から贈るカジワラ流現代日本語の基礎知識とコミュニケーションの秘訣。
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日常生活での気になる日本語の使い方(誤った用法?)についてのエッセイから始まり、後半ではコミュニケーション全般について「聞き方」「聞かせ方」「しゃべり方」「伝え方」などいろいろな切口から筆者の見解が述べられています。
就職活動の面接や、社会人として取引先への営業、また上司からの「ダメ出し」の受け方/受け止め方(あるいは部下への「ダメ出し」の仕方)の理想形や、相手と「気持ちよく」意思疎通をはかる(コミュニケーションをとる)方法/気構えなどについて知ることができます。
筆者の語り口には自虐であったりちょっとした「いじり」であったりとユーモアがあって読みやすく、心理学の知見やこれまでの筆者の経験などを踏まえながら述べられる理論には説得力もあります。
コミュニケーション論として、楽しんで読むことができるだろうと思います。
ただ、前書きにあった「日本語はそれ自体が偉大な娯楽である」という筆者の視点から、いろいろな日本語の「使われ方」についての文章が読めると思っていたのですが、後半部分は「いかに円滑なコミュニケーションを形成するか』という点に集中した話となったところは、少し自分の期待とはズレがあったかな、とも感じます。
著者の名は【かじはら】ではなく【かじわら】サンである。読者はもうこの時点で引っかかっている。元アナウンサーで、話す・聞くが仕事の「しゃべりのプロ」が、世の中に蔓延している珍妙な日本語に異を唱える。コンビニのトイレによくある張り紙:「いつもキレイに使って頂き...」の文言に対して、「近未来を先取りして無理やり過去の出来事に変換し、さらに感謝までする強引なコピー」と容赦ないツッコミを入れながら、巷にあふれる「ひっかかる日本語」をばんばん斬りまくる。そういう本かと思えば、機内アナウンスの絶妙な気配りや敏腕インタビュアーの裏ワザなど、高度なレベルの日本語表現やコミュニケーション技術も紹介しており、ビジネス書としても楽しく読める。もしかして引っかかったのは、タイトルで即買いしてしまった読者なのかも?
元ラジオ局アナウンサーの著者が語る日本語論。は、一章のみ。後半はコミュニケーション論。ラジオから流れて来るのを流し聞きしてる感覚。
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