西田枝美子は「北陽放送」の看板アナウンサー。「ミス北陽」と謳われた美人である。その枝美子も、今年で三十四歳。冷たく澱んだ北陸の冬は、身辺にも迫ってきた。ラジオへの転属をほのめかされ、孤独を味わう日々。が、そこへ一人の男が現れた。六歳年下のプロ野球選手の志村は、若く荒々しく甘美な情熱で枝美子を虜にする。その冬の終わり、男は枝美子の希望そのものであった。
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導入の心情描写が凄すぎて傑作の予感…と思いながら読み始めました。短くてちょっと物足りずに終わりました。2023.9.17
強引に口説かれて付き合いが始まった女性アナウンサーの枝美子、身も心も志村の虜になっていったのに、最後は志村に大きなチャンスが来た途端捨てられるという展開。ありがちとはいえ、気の毒になった。最後のシーンは読者への想像に任せるということだろうが、なんとか枝美子なら踏みとどまれると思う。
アナウンサージプシーの周りの世界が冷徹な目で描かれていて、面白といえば面白いけど、登場人物の誰も好きになれない。
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