青春小説です。
6人の中学生がさまざまな思いを持ち、タスキと一緒に人の気持ちが伝わって行く。
ひねりが無いぶん素直に入ってくる。
中学生、高校1年辺りに読んで欲しい。

読後感爽やかな青春小説、などというジャンルには納まらない、深みがある表現が控えめだけど散りばめられている。すごい小説だ。

いくらでも曲げ伸ばしできてこそ、本当のプライドってものだ。

力もないのに機会が与えられるのも、目に見える力以外のものに託してもらえるのも、今だけだ。

桝井くんさ、自分の深さ3センチのところで勝負してるんだよ。だから、さわやかに見える。それだけしか解放しないで、生きていけるわけないのにね。

一人一人のキャラに個性があって、それがまたそれぞれに素敵で、だけど、それぞれに抱えているものもあって、、、揺れ動く中学生の心情がうまく表れている。さすが瀬尾さん♪特に、ジロー大好きです！ジローみたいな人になれたらなーとよく思う。あと、登場シーンは少ないけど、小野田先生も素敵すぎる。大田の最後の場面とか。そして、それをちゃんと感じ取れてる大田もいい！選手６名＋顧問1名＋小野田先生、みんないい！自分もこの子たちに触れて、頑張ろうと思えました。