小学館の人気作品がクーポンで半額
現在地
トップ > 電子書籍 > 小説・エッセイ

ウィーン近郊 [電子書籍版]
黒川創

1,980(税込)

商品情報

  • 著者:   黒川創
  • 発売日:   2021年02月25日
  • 出版社:   新潮社
  • 商品番号:   4340008048611
  • 言語:   日本語
  • 対応端末:   電子書籍リーダー, Android, iPhone, iPad, デスクトップアプリ

商品説明

内容紹介

「さみしかったよね。私たち、それぞれ」生きあぐねた兄の軌跡を辿る妹の旅ーー。

恐れていたことがとうとう起こった。関空に向かうはずの飛行機に兄は乗らず、四半世紀を暮らしたウィーンで自死を選んだ。報せを受け、葬儀とさまざまな手続きのために渡墺した妹。彼女に寄り添う、兄の同僚、教会の女性たち、そして大使館の領事。居場所を探し、孤独を抱えながら生きたある生涯を鎮魂を込めて描きだす中篇小説。


商品レビュー(9件)

総合評価
 3.43

楽天Koboのレビュー

まだレビューがありません。 レビューを書く

ブクログのレビュー(9件)

  • 投稿日:2024年10月16日

    黒川創という書き手の誠実さに触れた思いがした。死者の思い出を胸に、それでも回り続ける世界の中で毅然として生き続ける生者たちの実像を実に理知的・分析的に書き記していると唸る。だが、作品に込められたメッセージ性や就職氷河期の人物の価値観のあり方などが逆説的に、小説的な旨味を出す足を引っ張っているようでどこか落ち着かない。もっと大胆に「嘘」をついて読者をかき回してもいいのではと思う反面、私小説的な素描として読むとまた違った分析が可能とも思われてもどかしい(が、その読みを試みるにはこの作品はまだなにかが足りない)

  • 評価4.004.00
    投稿日:2021年10月10日

    日本へのフライトを予定していた西山優介が突然ウィーンの自宅で自死し、妹の奈緒がその収拾にあたる物語だが、領事の久保寺光、カトリック教会の面々、近所の友人たちが巧みなサポートをしてくれる姿に感動した.奈緒は幼い洋を連れていたが、久保寺らが支えてくれる.兄の思い出を回想する奈緒だが、会葬者の前での挨拶は素晴らしい構成だった.杉原千畝のことも出てきたのが意外だったが、ウィーンとカウナスが地理的に近いこともあるのだろう.表紙にあるエゴン・シーレの「死と乙女」を久保寺が鑑賞し、その背景を述べている件も良かった.

  • 評価2.002.00
    投稿日:2021年10月01日

    自分が歴史苦手疎いので、読みづらかった。妹の視点で描かれているけれど、どうしても女性の視点とは感じられず…題材はとても興味深いのだけれど…
    作者の体験に基づいているらしいので、事実の整理のような形で書かれた感が強かった。

楽天ブックスランキング情報

  • 週間ランキング

    ランキング情報がありません。

  • 日別ランキング

    ランキング情報がありません。

楽天Kobo電子書籍版

  • 期間限定!イチオシのキャンペーン

    電子書籍のお得なキャンペーンを期間限定で開催中。お見逃しなく!

ランキング:小説・エッセイ

※1時間ごとに更新

  1. 1
    最後の告発 警視庁文書捜査官
    電子書籍最後の告発 警視庁文書捜査官

    麻見 和史

    924円(税込)

  2. 2
    淡海乃海 水面が揺れる時 外伝集~老雄~三【電子書籍限定書き下ろしSS付き】
    電子書籍淡海乃海 水面が揺れる時 外伝集~老雄…

    イスラーフィール

    1,320円(税込)

  3. 3
    アルプス席の母
    電子書籍アルプス席の母

    早見和真

    1,683円(税込)

  4. 4
    バチカン奇跡調査官 精霊に捧げられた大地
    電子書籍バチカン奇跡調査官 精霊に捧げられた大地

    藤木 稟

    1,012円(税込)

  5. 5
    カフネ
    電子書籍カフネ

    阿部暁子

    1,870円(税込)

購入データ自動連携!楽天ブックス公式 無料 読書管理パプリ Readee

このページの先頭へ