605円(税込)
ロンドンにまき起る奇怪な事件を追って神出鬼没する名探偵シャーロック・ホームズは、その怜悧な推理と魅力的な個性で読者を魅了する。近代探偵小説を確立したホームズ物語の第一短編集。赤毛の男が加入した奇妙な組合のからくりを追う「赤髪組合」、乞食を三日やったらやめられない話「唇の捩れた男」など10編。意表をつく事件の展開、軽妙なユーモアがあふれる作品集である。
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頭が良くてスマートで格好いいシャーロック·ホームズが好きで、けっこう読んでいる。思わぬところで意外な展開が待っていて、毎回とても面白い。ミステリー好きもさすがとうならせるシャーロック·ホームズはみんなにおすすめです。
「ホームズ」の名前は、子どもの頃の夏休みに祖父の家で見たアニメ「名探偵ホームズ」で知りました。犬の姿をしたホームズたちが協力して事件を解決する話……だったかな?昔のことで記憶があやふやですが、可愛くて格好いい彼らの活躍が大好きでした。
小説はこの作品から。短編集なので読みやすい!
同じ話でも翻訳次第で作品のイメージは変わるので、最初にどの訳で読むかはとても大事だと思っています。古風な文体も、慣れれば趣きと味があって、口語的な翻訳からは得られない良さがあります。一生推せる、一生狂える、大好きなシリーズです。
実は、ほぼ初めて読むシャーロック・ホームズ。
私の世代としてはやはり『名探偵コナン』の影響がとても大きく、「ベーカー街の亡霊」が公開された頃に”シャーロキアン”に憧れて図書室にあったホームズに触れたりしました。
しかし、子供向けならまだしも原作は当時の私にはなかなか難しく……あれはハードカバーだった記憶があるのですが、どこの出版社だったのかなぁ。この『シャーロック・ホームズの冒険』も借りたものの、ほとんど読めず返却した少々苦い思い出があります( ˊᵕˋ ;)
今回はしっかり読破でき、なんだか感慨深いものがありました。
短編といえど読み応えのあるお話が十編収録。
はっきり結末を覚えていたのは「まだらの紐」だけなのですが、別の作品で目にしたような展開も多く、今さらながらコナン・ドイルの影響力の大きさをしみじみ感じました。
ホームズが敗北する「ボヘミアの醜聞」から始まるのも面白いところ。
そんな方はいないと思いますが、本書からホームズに触れると「ホームズって完全無欠じゃないの?!」と意外に感じるかもしれませんねぇ。
私の中で印象的だったのは「青いガーネット」と「まだらの紐」。
○が苦手な私にとって、「まだらの紐」は恐怖でしかありません……!屋敷に着いた時の雰囲気もおどろおどろしくて◎
また、時代が下ったクリスティー作品を読んでいると”ヴィクトリア朝時代の生き残り”なんて表現される人物が時々出てくるのですが、まさにその時代なので雰囲気を味わえるのもとてもよいです。出版社ごとの読み比べも楽しそう。
ただ収録話の関係か、結婚しただけで命を狙われる娘さんが多く、職業婦人が登場するクリスティー作品に惹かれるのはそういうところなのかな〜と思ったりもしました。
『緋色の研究』『四つの署名』も続けて読んでいきたいと思います!
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