難しそうで、そうでもない
熱いうちに乾かし内側は触らない
鉄瓶を使ってみたいと思っても、錆がでるし、取り扱いが手間という面倒ばかりが頭をよぎり、踏み切れない人も多いと思います。でも、実際に使ってみるとそうでもなかったです。守らないといけないポイントは二つ。まったく難しい事ではありません。ひとつ。沸かしたお湯をそのままにしない。使い終わったらすぐに乾燥させましょう。沸いたお湯をポットなどに移しましたら、鉄瓶の余熱が残っているうちに蓋を開けて乾かしてしまう、大体それで乾きます。内部に水が少し残ってるなと思えば数秒火にかけ、再び余熱で水分を飛ばしましょう。干して乾かすではダメ、とにかく使わない時は乾燥した状態に保つことを最重要としましょう。とろ火でずっと火にかけておくのもアリなのですが、これは忘れて空焚きしてしまうこともありますから、そう使うのでしたらご注意を。ちなみに空焚きした場合、水で急冷することは絶対にダメ、割れますから。そのまま放置して冷めるのを待ちましょう。ふたつ。錆が発生しても鉄瓶の内部は触らない。錆を抑える皮膜や湯垢の保護のため中をゴシゴシしたり洗うのはダメ絶対。使い始めの鉄瓶は錆を防ぐ膜で覆われています。長期間の使用により、この皮膜が劣化する前に湯垢をつけることが大切です。湯垢とは水のカルシウムやミネラル分が鉄瓶内部に白く付着したもので鉄瓶内部の過度な錆の発生を抑えてくれます。この湯垢を早く付けるために、使い始めの一ヶ月は毎日使うようにしましょう。「私は今、鉄瓶を育ててるんだ。」そんな気持ちで暇さえあればお湯を沸かす。最初はいっぱい手間をかけ、湯を沸かしまくりましょう。弱火から中火で時間を掛けて湯を沸かし続けると効果的です。ミネラルウォーターを使うのも良いです。育てていてわかったのですが、内側の様子は日々変化していくから見ていて楽しいです。
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